タイの障害児の絵画展

タイ国障害児の絵画展は全国100カ所以上で開催されました。88年に始まって現在も継続中。絵はいつでもお貸しできます。あなたの家や学校で開いてみませんか?


タイ国障害児の絵画展(沖縄県名護市)

 

 

 


アジアからの贈り物

成田正雄

 大阪の養護学校の一教師がもたらしたわずか数十枚の絵、「タイの障害児の絵画」が日本全国に広がり大きな感動を生んでいる。

 県内でも横浜、厚木両会場に7千名近い入場者があり、4カ所の追加開催が決まった。

 厚木のパーティには、タイ、ラオス、カンボジアなどアジアの友人が30数名もかけつけ素晴らしい料理を披露してくれた。握りあった手の温もりが忘れられない。 

 欧米先進国でなく「アジア」の「障害児」の「絵画」と思いもよらぬ視点から、私たちをとりまく様々な問題を心から見直すように訴えてくる。−障害の問題。日本とアジアの問題。経済の問題。・・・今、日本は世界一金持ちだ。でも、私たちの物質的に豊かな暮しはアジアの大変な犠牲の上に成り立っている側面がある。同じアジアで、毎年5万人以上の子供達が栄養失調で死んでいくタイ。・・・しかし、彼らの絵を見ていると豊かな文化を感じる。じっくり描き込んでいて、カラフルだ。色彩感覚というのは知性だ。・・・本当に貧しいのは、精神の貧困は私たち日本人ではないのか?そう思えてならない。

 忙しさにかまけて他人に思いをはせるゆとりがない自分。飽食、物欲、我欲の日本人。

 そんな私たちの心に、タイの子供たちが小さな種をまいてくれた。数万人もの心にまかれたかわいい贈り物。アジアの子供たちの心を大切に、じっくり、みんなで育てたい。私たちの心のうちなるアジアを教えてくれた子供たち。ありがとう。

 また、子供たちの絵にひきよせられ色んな協力をしてくれた、大勢の人、ありがとう。これからもよろしく。−絵画展と子供たちへの支援はまだまだ続く。さあ、こんどはあなたの出番だ。


−こうして、始めたタイの障害児の絵画展だが、もうかれこれ10年がたつ。この間、全国で100カ所をこえる開催となった。僕は横浜にいたときこのグループの代表をやっていて、沖縄に来たときから、なんとか、この展覧会を開きたかった。91年にようやく県内5カ所で1ケ月開催したのだが、ほぼ3ケ月全ての力を出し尽くした感があった。本当にきつかった。でも参加者が1800名以上も集ってメチャうれしかった。ウチナンチュのハートの熱さをはじめて実感できた。忘れられないイベントになった。